交通事故と海難事故を比較した場合、事故の状況は違いますが海難事故では死亡者の割合が極めて高くなります。救助の要請をしても警察や救急が現場に駆け付けるまでの時間も開きがあり、当然の数字だとは思います。それだけに水難・海難事故に対する意識を持たなければ事故を減らすことに繋がりません。
交通事故の被害者が亡くなるケースはこの10年間の平均を見ると7%前後の推移となっています。一方海・河川における水難事故での被害者の死亡率は近年10年の平均で54.8%となっています。現場の違いはあるものの死亡に至る場合が極めて高い事を認識して親御さんは送り出す意識が必要です。
水難事故には学校のプールなどの授業中のものやレジャーなどの場合もありますが、レジャーなどでは特に注意を促す必要があると思います。
交通事故発生件数【警察庁交通局】発行資料 交通事故発生状況の推移(昭和23年~平成27年)より抜粋 水難事故発生件数【警察庁生活安全局地域課】発行資料 平成27年における水難の概況より抜粋 |
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発生年度 | 交通事故 発生件数 |
交通事故 死亡者数 |
交通事故 死亡の割合 |
水難事故 発生数 |
水難死者・行方不明者 (死者数) |
水難事故 死亡の割合 |
平成18年 | 887,267件 | 6,415人 | 7.26% | 1,448件 | 823人(796人) | 54.9% |
平成19年 | 832,704件 | 5,796人 | 6.96% | 1,492件 | 876人(859人) | 57.5% |
平成20年 | 766,394件 | 5,209人 | 6.79% | 1,435件 | 829人(814人) | 56.7% |
平成21年 | 737,637件 | 4,979人 | 6.74% | 1,540件 | 852人(832人) | 54.0% |
平成22年 | 725,924件 | 4,948人 | 6.81% | 1,573件 | 877人(856人) | 54.4% |
平成23年 | 692,084件 | 4,691人 | 6.77% | 1,396件 | 795人(774人) | 55.4% |
平成24年 | 665,157件 | 4,438人 | 6.67% | 1,448件 | 782人(770人) | 53.1% |
平成25年 | 629,033件 | 4,388人 | 6.97% | 1,459件 | 803人(786人) | 53.8% |
平成26年 | 573,842件 | 4,113人 | 7.16% | 1,305件 | 740人(722人) | 55.3% |
平成27年 | 536,899件 | 4,117人 | 7.66% | 1,450件 | 791人(780人) | 53.7% |
水難の約半数は死亡事故に、平成27年に全国で発生した水難は、1,450件水難に遭った人の数は1,635人に上がっています。そのうちおよそ半数にあたる791人が亡くなったり、行方不明になっています。
過去10年間の推移をみると水難者の数は1,500人弱から1,900人強の間で推移しておりそのうち死者、行方不明者は毎年700人強から900人弱の間となつています。いったん事故が起きると命にかかわる重大事故になる可能性が非常に高いのが水難の特徴だといえます。
水難の死亡、行方不明はどのような場所で発生しているのか。
1位が海で全体の52,8%
2位河川29,7%
3位用水路8,6%プール0,6%で、横ばいの傾向です。
海には、深さなどによって水温の変化が大きい場所や流れの激しい場所、海藻が茂っている場所などがあり、こうした危険な場所があります。
岸に近いところでも沖へ流れる、とても速い潮の流れ急に深くなる場所があります、子供だけでは遊ばせない、水深が浅い場所でも目を離したすきに子供が転倒したリ溺れたり波にさらわれたり、幼児はもちろん泳げない子供などで水遊びするときは必ず大人が付きそい子供だけでは遊ばせない。特に子供1人でのの水遊びは大変危険です、絶対にやめさせましょう。
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